【お前もなめろうにしてやろうか?】いろんな魚介を叩きまくる ~なめろう博士の異常な愛情~(3)

【お前もなめろうにしてやろうか?】いろんな魚介を叩きまくる ~なめろう博士の異常な愛情~(3)

まだ予告編に過ぎない

では君、これからちょっと近所のスーパーまでひとっ走り頼めるかね。まあそう漫画みたいに頬を膨らませるな。ちょっと必要なアイテムを揃え忘れていてね、ここにリストがあるから、頼むよ、ひとっ走り、ね、パシリ、パシリ。ああ、わかった、言い方が気にさわるなら、ほら、おつかいね、おつかい。あと今ちょっと持ち合わせがないもんだから、建て替えておいてもらえるかね。なんだね、この私をまったく信用しとらん目だなそれ。領収書を出してくれたら研究費から払うとも、うむ、払うとも。ん? あ、宛名は「なめ☆ラボ」ね。前株か後株か聞かれたら、「中星」だと言えばあそこの人はわかる。ヒャッヒャッヒャッ。

どうした、まだ何か気になるのか? そのリストがどうした? そうだよ、わりとお馴染みの調味料だ。いいかね君、この実験はだね、ここからがいよいよ本編なのだよ。ここまでのはいわば、映画館で「NO MORE 映画泥棒」が出てくるまで半永久的に続く予告編の集合だったわけだ。ヒャッヒャッヒャッ。

ここからは各なめろうにさまざまな調味料を配合し、その化学変化をつぶさに記録。そして我がラボ秘蔵の酒たちとの相性を、スーパーコンピューター「京」のロゴを貼った私のノーパソで算出する。どうだね、考えただけでも興奮して無性に駆け出したくなるじゃないか! ヒャーッ! ほれ、君も、居ても立ってもいられないとばかりに、ほれ、スーパーへ、ヒャーッと、ほれ、ヒャーッと、駆け出して……いかないか、そうか、わかった、私が行ってくるよ。リストをくれたまえ。

<続いては(4)9種類のなめろう×調味料×酒を検証してみた【上】です>