【あの銘柄は「ミズナラ枡」でどう変わる?】ウイスキーを枡で飲み比べ(2)スコッチ・シングルモルト編

めちゃ変わる「アードベッグ」

んあ~、けむい。けむい!けむい!きっつ~、燻製感、きっつ~。こいつ、くんせいくせいな、なんつって、きっつ~。

これが、普通にグラスで飲む「アードベッグ」です。いぶされた感が満点の匂い。そして味覚なのに「煙くさい」と嗅覚的な表現をしてしまいそうになる、この味。なんなんでしょうか、この「くさい味」。ピート(泥炭)の味?なのかな?

それを、into the「ミズナラ枡」。

「アードベッグ」into the「ミズナラ枡」

まろやか~、まる~、まんまる~、角とれる~、なんだこれ~。という香りがまず鼻にやってきます。すごい変化です。とはいえ、すっかり腰が折れてしまうのかというとそういうわけでもなく、ピート香とミズナラの木の香りががっぷり四つに組むことで生まれる「新しい強い香り」という感じです。

味もやっぱり「くさい」感じはありますが、グラスで飲んだときよりもモルトのコクがしっかり認識できるというか、「くささ」が極まって舌先がちょっとピリピリしていた感じがなくなって、ノドに抜けていくときに甘さもちゃんと出てきてきます。そして後味としても甘さが残ります。

「アードベッグ」into the「ミズナラ枡」

「アードベッグ」×「ミズナラ枡」は、“変わる!”です。こんなにも風味が変化して感じられるのかと。実際、我々編集部でも、客人に「ミズナラ枡」を試してもらうときにはこの「アードベッグ」を注いでるくらいですからね。

「グレンフィディック」×「ミズナラ枡」は“着地”