【行ったら誰かに話したくなる】ポルトガルワインで天ぷら? 女子が過半数の立呑み屋? って一体?(2)

【行ったら誰かに話したくなる】ポルトガルワインで天ぷら? 女子が過半数の立呑み屋? って一体?(1)

誰かに言いたい!【1】本当に天ぷら屋さんですか?

東京・恵比寿の東口界隈は、にぎやかな西口に比べるとしっとり落ち着いたハイセンスなエリア。夜な夜な飲みに集まるのは、この街に住んでいたりガーデンプレイスの外資系企業に勤めていたりする、「暮らしの中に恵比寿がある」人たち。そんなちょっと憧れすら抱いてしまう人々が、「天ぷら」を、しかも「立呑み」で楽しむために押し寄せている店があるらしい……。もう既に誰かに言いたくなりますね。

そのお店がこちら。昨年10月のオープン以来、感度の高い呑兵衛&呑み姫の間で話題になっている人気店「喜久や」さんです。

感度の高い呑兵衛&呑み姫の間で話題になっている人気店「喜久や」さん(客席)

感度の高い呑兵衛&呑み姫の間で話題になっている人気店「喜久や」さん(天井に立ち並ぶ酒瓶たち)

感度の高い呑兵衛&呑み姫の間で話題になっている人気店「喜久や」さん(この「拡散力」のあるインテリア!)

いいですか、もう一度言いますよ。「天ぷら」屋さんです。どうですか、写真を撮ってFacebookやインスタに上げたくなる、この「拡散力」のあるインテリア! 天ぷらと聞いてまず想像する、あのお店に入ったときの油の匂い、床やテーブルの若干ベタつく感じ、ありません、ナッシング。だからこそワイングラスを厨房のそばに吊るしたり、粋な盆栽をディスプレイしたりできるわけです。

「白木のカウンターと白壁、さらに白とブルーを基調にしたアートを額装するなど、ベタな和風ではなくて、ニューヨークとか海外のセンスの良いエリアで受け入れられそうなスタイリッシュな日本のテイストをイメージしています。この雰囲気で天ぷら、かつ立呑みというのがありそうでなかったコンセプトのようで、受けてますね」

株式会社 一期一会 代表取締役社長・本間儀彦さん
株式会社 一期一会 代表取締役社長・本間儀彦さん

そう語るのは、お店を運営する株式会社 一期一会の本間儀彦社長。「天ぷら」「立呑み」=「油っこいオジサンの世界?」という固定概念は見事にひっくり返されて、今は来客の半分以上が女性。女同士2~3人のグループがバンバンやって来ては、サクッと飲んで帰っていくとのこと。さらに近隣で在住在勤の外国人チームがバリッとスーツで現れて、ビール片手に陣取ってパブ状態になる夜もあり、本当にニューヨーカー御用達の路面店さながらのノリですね。

女性客が多い秘密は、もちろん居心地の良い内装もありますが、全面ガラス張りで中の様子が外から見える安心感も大きいかと。既に多くの女性客でにぎわっているのが見えると、やっぱり入りやすいですよね。

「喜久や」さんに女性客が多い秘密は、もちろん居心地の良い内装もありますが、全面ガラス張りで中の様子が外から見える安心感も大きいかと。

「バリキャリ風のカッコイイ女性が大ぶりのワイングラスを手にスタンディングでカリッと揚げたての天ぷらをつまむ。そんな新しいスタイルをここで見せたかった。お客様がそのまま絵になるような天ぷら屋、いいと思いません?」思います! 思いますとも社長!

「そして素敵な女性が飲んでいるのが見えれば、男性も入ります(笑)。さらに彼らは、次回女性を連れてやって来ますね」そうなんですよ。おいしい天ぷら屋なんだけどオシャレで、立呑みなんだけど女子も多くて、ワインがめちゃうまくて……と、女性に言いたくなるキラーコンテンツが満載。間違いなく「誘いたくなる店」ですね。

誰かに言いたい!【2】天ぷら・立呑みのハードル低っ!