【マスターブリュワー直撃シリーズ、エピソード(5)】「ホップ三部作」中編!“伝説のホップ”はビールに似つかわしくない?

【マスターブリュワー直撃シリーズ、エピソード(5)】「ホップ三部作」中編!“伝説のホップ”はビールに似つかわしくない?

世界クラスの味、飲めるんですか?どうなんですか?

こうして、多くのビール関係者たちの手による奇跡のリレーを経て、その名を世界にとどろかせるに至った“異端児”ソラチエース。いや、もはや異端じゃないっすね、むしろ俺が標準だと、やっと世界が俺に追い付いてきたんだと、そう拳を突き上げて叫ぶ姿さえ目に浮かびそうです。

「Craft Label」の“総監督”、ジャパンプレミアムブリュー株式会社ただ一人の「マスターブリュワー」新井健司(あらい・たけし)さん

「こんなにストーリー性のあるホップって、世界的に見てもなかなかなくて、おもしろい存在だと思いますよ。日本発祥で世界的に使われるようになるホップはほとんどないですし。育種開発の本場はやはり欧米なので。その意味でも珍しいケースですね」

言ってしまえば快挙ということになりますが、快挙ネタでいうと、ベルギーの通称“悪魔のエール”「デュベル」が毎年出している「トリプルホップ」という特別銘柄がありまして、ここに毎年世界の実力派ホップから一つがゲストホップとして採用されるのですが、その2013年バージョンにソラチエース、堂々の選出を果たしています。ホップ世界選抜の仲間入りというか、その年のMVP級の扱いということですね。いやあ、あの北海道生まれの、アイツがねえ。

……と、ここまでくると、それどんな味なんだ、どこで飲めるんだ、という話になってきますよね。が、エピソード(1)(2)(3)でご紹介した「Craft Label」の3タイプにはソラチエースは残念ながら使用されていません。当面はクラフトビールの品ぞろえの多いお店なんかでエリシアンやブルックリンの銘柄を探すしかなさそうです……、と、思っていたら、ある?新井さん、あるんですね?あるんですか?あるんです!

あるんじゃないですか~。ということで、ソラチエースの“生みの親”がついに自ら手掛けた渾身の新商品、いよいよ続くエピソード(6)でご紹介。震えて待て!