【こんなクラフトビールを待っていた】初心者にこそ楽しんでほしい「家飲みクラフト缶」のマスターブリュワーを直撃!(3)

ヴァイツェンはちょっと変化球でいただきタイ

続いては「Craft Label Hello! ヴァイツェン」。ペールエールがホップ推しだったのに対し、こちらは麦と酵母推し。小麦由来の軽快な飲み口と、酵母が醸し出す甘いフレーバーで大変飲みやすい一杯。女性にもオススメです。

「Craft Label Hello! ヴァイツェン」ヴァイツェンは南ドイツ、ミュンヘンなどでよく飲まれるタイプのビール。現地では定番のソーセージやジャガイモの料理とやっぱり相性がいいですね。

「ヴァイツェンは南ドイツ、ミュンヘンなどでよく飲まれるタイプのビール。現地では定番のソーセージやジャガイモの料理とやっぱり相性がいいですね」

ですねですね。そうでしょうと思って、ご用意しておりますよ。こちら、ソーセージ&ザワークラウトです!

ソーセージ&ザワークラウト

ザワークラウトはドイツでよく食されるキャベツの酢漬けですね。今回は即席バージョンで、キャベツをザクザク切って酢、バター、鶏がらスープの素、キャラウェイでもって和えています。ちょっとツンとくる香ばしさがあって、シンプルなソーセージにはいいアクセントになるわけですが、同じくスッキリシンプルなヴァイツェンの味わいにもよく合うんですねこれが。

ソーセージ&ザワークラウト

とまあ、ここまでは安定の王道マリアージュですが、ここらでひとつ変化球を挟んでみたく……。新井さん、何かヒントをいただけませんでしょうか……。

「ドイツではヴァイツェンにレモンを加えて飲む方法があります。シトラス系の香りが爽快に立ってきてとてもおいしい。魚介系でも同じようにレモンをしぼって食べるようなものは、けっこういけるんじゃないかと思いますよ」

素晴らしい変化球いただきました。ストライクです。それを受けまして用意してみましたのがこちら、タコとタイのカルパッチョ南国風味。

タコとタイのカルパッチョ南国風味

プリプリのタコ&タイを日本酒、いしる(魚醤)、カツオだし、昆布茶、ケッパー、ワサビ、オリーブオイルで和えて、レモンをギュギュっとしぼった一品。タイだけにパクチーも乗っけて南国タイ風のフレーバーも上乗せしてみました。

「タコとタイのカルパッチョ南国風味」タイだけにパクチーも乗っけて南国タイ風のフレーバーも上乗せしてみました。

濃厚なお肉とビールもいいですが、このさっぱりシーフードとヴァイツェン、非常にオススメです。「Craft Label Hello! ヴァイツェン」自体がバナナともクローブとも言われるほのかに甘い香りを持っているのですが、それとレモンやパクチーのシャキッとした風味が絶妙なコントラストを見せてくれます。味付けも軽めなので、ヴァイツェン特有のなめらかでスムーズなノド越し・後味が邪魔されずに最後までしっかり感じられるのもいいですね。総じてスッキリしたコンビネーション、たまには「おうちビール」の雰囲気を変えたいという人にはグッドだと思います。

「Craft Label Hello! ヴァイツェン」

IPAにはヨダレもののトロリ、ダラリ、ジュワジュワ